士族身分の解体により大量の失業者が発生した。政府や諸官庁に勤めたり、軍人、教員などになる者もいたが、職がなく困窮する例も多く、慣れない商売に手を出して失敗すると「士族の商法」と揶揄されることもあった。政府による救済措置として、士族を職につかせる士族授産が行われたが、北海道への屯田兵移住などを除き、うまくいかない例が多かった。西郷隆盛が唱えた征韓論には失業士族の救済、という側面もあったが、西郷は政争に敗れ下野する。廃刀令以降、1877年の薩摩士族の反乱である西南戦争まで、各地で新政府の政策に不平を唱える士族反乱が起こった。また、初期の自由民権運動は不平士族が中心になっていた(士族民権ともいわれる)。
履歴書や紳士録の類には士族という記載が残り(「○○県士族」)、幾分か名誉的な意味は持ち、家柄を誇る風潮も残った。墓石に「○○県士族 何某之墓」と彫った例も多い。戸籍の族籍記載は1914年に撤廃され、第二次世界大戦後の戸籍法改正で表記しないことに定まったが原本には残っていたため、昭和50年頃までは旧戸籍謄本を取得した場合には「士族」と明記されていた。
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